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感染性胃腸炎に気をつけましょう
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更新日:2024年07月19日
08時38分
感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について
ノロウイルスの発生は1年を通してみられますが、例年11月頃から流行し始め、その後急速に増加し12月から翌年1月頃にピークになる傾向があります。ノロウイルスは非常に感染力が強く、特に保育園や高齢者に関わる社会福祉施設等では、大規模な集団感染につながる可能性があるので注意する必要があります。
- 定点当たり報告数とは、定められた医療機関から1週間あたりどのくらいの報告があったかを表す数値で、この数値によって、各地での感染症の流行の状況が把握できます。
福岡県の感染性胃腸炎流行状況は、(福岡県感染症情報ホームページ)をご覧ください。
どんな症状がでるの?
- 潜伏期間:1日〜2日(感染から発症までの期間)
- 症状:下痢、吐き気、おう吐、腹痛など
一般的には数日で症状が軽快します。
また、人によっては感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
乳幼児や高齢者では、下痢やおう吐による脱水症状等を生じることもありますので、医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。
どうやって感染するの?
基本的には経口感染(口から入って感染)で、主に次の場合が考えられます。
- 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつの処理の際に、手指がノロウイルスに汚染され、その手指が口に触れた場合
- 床などに残った吐ぶつなどが乾燥してノロウイルスが空気中をただよい、それを吸い込んだ場合
- 感染した人が不十分な手洗いで調理して食品を汚染した場合
- ノロウイルスに汚染された二枚貝などを生あるいは十分に加熱しないで食べた場合
発症した時の治療は?
- 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。このため、通常は症状を和らげたり、脱水を予防するための対症療法が行われます。
- 下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることもあるので、医師の指示に従って使用してください。
感染の広がりを防ぐためには?
- 食事の前やトイレの後などには、しっかり手を洗いましょう。
- 患者のふん便や吐ぶつなどを処理するときは、マスク・手袋などを使用し、塩素系消毒剤などを利用して処理しましょう。
- トイレ・浴室の消毒に気をつけ、タオルの共用などは避けましょう。
- 特に吐ぶつの処理の際は、窓を開けて換気をしましょう。
- 下痢やおう吐などの症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
- 特に、幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。(食品の中心温度85度以上で1分間以上の加熱)また、調理器具は使用後に洗浄・消毒しましょう。
高齢者に関わる社会福祉施設・保育園や幼稚園等施設の方へ
施設内(高齢者に関わる社会福祉施設・保育園・幼稚園等)で、同一日に嘔吐・下痢などの症状がある人(職員含む)が10名以上を越えた場合は施設所管課及び久留米市保健所までご連絡ください。
参考リンク
【施設関係者の方へ】
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