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更新日:2024年04月22日 15時50分
令和6年1月14日(日曜日)13時30分から15時00分まで、久留米シティプラザ久留米座にて、令和5年度こころの健康づくり講演会「こころも体も健康に みんなに知ってほしい男性の更年期」を開催しました。
講師には、順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学 日本メンズヘルス医学会 理事長の堀江重郎先生をお招きし、男性の更年期やメンタルヘルスの重要性などについてお話いただきました。
参加者の皆様からは、「自分を見つめなおせるきっかけになった。」「男性の更年期について初めて知りました。これからの過ごし方、考え方について多く学べました。」「これからの生き方の参考になった。」などといったお声をいただき、こころや体を健康に保つ方法や居心地が良い社会づくりについて考える貴重な機会となりました。
「こころも体も健康にみんなに知ってほしい男性の更年期」講演会資料(3128キロバイト)
講演会に参加された皆さまからいただいた質問に、堀江先生から回答をいただきました!
【身体のこと】
Q1:若いのですが、1時間に1回くらいトイレに行くほど頻尿です。病院では何も問題ないと言われていますが、
どうすればよいでしょうか。(20代男性)
A:日中だけの頻尿である場合は、まずは片鼻呼吸法をやってみてください。
こちらの、1分間の「片鼻呼吸法」を参考にしてみてください。
また尿意が出た時には慌てずに10秒間お尻の穴を締めると尿意がなくなるかもしれません。
夜中もトイレに行くのであれば泌尿器科医に一度診てもらってください。
Q2:高齢になるほど更年期の症状なのか、生活習慣病(高血圧・糖尿病など)なのか判別しにくいように思います。
うつ病を発症する前に本人や周りが早めに気を付けたほうがいいことはありますか?(40代女性)
A:そうですね。更年期症状は高血圧や糖尿病も悪くします。
気をつけるポイントは、1)笑わなくなった 2)イライラして突っかかることがある 3)疲れやすい、関節が痛いです。
Q3:泌尿器科の「がん」には、どんな病名があるか教えてください。(40代女性)
A:腎臓がん、副腎がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、前立腺がん、尿道がん、陰茎がん、精巣腫瘍があります。
【メンタル面のこと】
Q1:仕事のモチベーションを上げるにはどうしたらよいですか。これから人生第二のスタートとなる時期になり、個人差も大きいと思うのでその対応や対処方法をどう受け入れればよいか知りたいです。(50代女性)
A:モチベーションをあげるのには動機付けと目標が必要です。長いですがこちらによくまとまっています。モチベーションを上げる方法とは?明日から実践できる10のコツ
Q2:私の親は更年期真っ只中です。子どもの立場から、親に対して言葉がけをする上で、配慮する点や注意した方が良い点などがあれば教えて頂きたいです。親としてのプライド、個人の尊厳があると思うので、子どもの立場からどこまで切り込んで話をして良いのか、アドバイス頂けると幸いです。(30代男性)
A:まずは、ご両親の間の会話を聞いて、何も変わらなければ心配いりません。男性は仕事の環境が変化する(退職、転職、配置転換など)ときに更年期になりやすいですがそういう変化がなければ、更年期症状は出にくいです。
Q3:性格(ポジティブorネガティブ、内向的or外交的等)と男性ホルモンの関係、それが精神疾患のリスクにどう影響しているのか知りたいです。(30代男性)
A:一般的には男性ホルモンが高い人は、よりポジティブに自分の存在を社会(周囲)に示していきますが、内向的、外向的は必ずしも関係ありません。画家など、内向的でも男性ホルモンが高い人はいます。男性ホルモンが低いほうが精神疾患のリスクは高くなります。
Q4:うつ病と更年期の違いについて知りたいです。(40代男性)
A:うつ症状は、生きることが苦痛な状態ですが、ストレスに関係なく症状が起こる場合(大うつ病)と、ストレスからうつ症状になる場合(更年期)があります。症状はある程度似ていますが、うつ病は脳そのものの病気で、男性更年期は周りのストレスが脳に働いている状態です。
【その他】
Q1:先生もストレスがたまると思いますがどのようにして克服しているのですか。また、趣味等があればお聞かせ願いたいです。(60代男性)
A:職場、趣味、研究活動などいくつかのコミュニティーに関わり、「やりがい」を持つことでストレスを解消しています。趣味は読書、執筆、ゴルフ、海外映画・ドラマ鑑賞などです。
Q2:先生の著書を教えて欲しいです。(70代男性)
さらに理解を深めることができるような著書などの紹介をしてほしいです。(50代男性)
A:ありがとうございます。下記が著書になります。