トップ > 組織からさがす > 上下水道部経理課 > お知らせ > 久留米市上下水道事業 企業会計の決算 令和5年度
更新日:2024年10月29日 14時21分
久留米市が行うさまざまな住民サービスは、主に税を財源として行っています。一方、久留米市の水道事業と下水道事業は、久留米市企業局が公営企業として事業を運営し、主に市民のみなさまからいただいた水道料金や下水道料金を財源として事業を行う独立採算性を基本とした経営を行っています。
公営企業は、地方公営企業法に基づいて、毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間に発生したすべての取引を整理し、これを「収益的収支」と「資本的収支」に分けて、決算を行っています。
「収益的収支」とは、日々の事業を行うための取引のことで、収入には上下水道料金などが、支出には人件費や動力費(施設を運転するのに必要な電気代や燃料代)といった維持管理費などがあります。
「資本的収支」とは、施設の整備や更新など、将来の料金収入につながる設備投資の取引で、収入には企業債や国の補助金などが、支出には水道管や下水道管を敷設するための工事請負費や企業債の元金返済金などがあります。企業債とは、施設の建設や改良などのために国などから借り入れるお金のことです。
決算では、損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書などの計算書類や事業状況などの資料を用いて決算書としてまとめ、経営状況を明らかにします。
損益計算書は、毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間における企業の経営成績を明らかにする計算書です。「収益」と「費用」を計算し、その年度の「利益」を明らかにします。
収益は、当該年度に属するすべての収入を計上します。
費用は、収益を得るために支出したすべての経費を計上します。
利益は、収益から費用を差し引きした儲けのことです。マイナスの場合は利益ではなく損失になります。
貸借対照表は、会計年度末となる3月31日時点の財産の状況を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を表示する報告書です。
資産の部は、事業を行うために所有する資産の残高のことです。
負債の部は、後日他人に対して支払うべき金銭債務のことです。
資本の部は、資本金や事業で獲得した利益などのお金の残高のことです。
貸借対照表は、資産の部の残高が負債の部と資本の部の合計残高と必ず一致することから、バランスシートとも呼ばれます。
キャッシュ・フロー計算書は、保有している財産のうち、現金預金をどのくらい保有していて、どのようなものに使用したかを示す報告書です。計算書は、業務活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フローの3つに区分してお金の動きを表示します。
古くなった浄水設備や配水管の取り換え、耐震化などの維持管理を行い、安全で良質な水を安定的に供給しました。
財政状況としては、「収益的収支」では2億7,056万円の純利益を計上しました。経常収支比率は107.31%でしたが、令和4年度の108.85%と比べ、1.54ポイント低下しています。
「資本的収支」では、収入は10億9,697万円で、支出は28億5,554万円でした。収入が支出に不足する額は、減債積立金や損益勘定留保資金などの内部留保資金で補てんしました。
詳しくは「令和5年度 水道事業会計の決算」へ
令和5年度 久留米市水道事業会計決算書(2202キロバイト)
下水道管の整備、処理場やポンプ場の老朽化対策と耐震化などに取り組みました。また、ここ数年発生している浸水被害を軽減するため雨水対策にも取り組みました。
財政状況としては、「収益的収支」では7億6,101万円の純利益を計上しましたが、汚水処理費用を下水道使用料収入でどの程度賄えているかを示す経費回収率は96.77%でした。令和4年度の94.84%と比べ、1.93ポイント増加していますが、100%を下回る状況が続いています。
「資本的収支」では、収入は119億8,753万円で、支出は128億7,280万円でした。収入が支出に不足する額は、減債積立金や損益勘定留保資金などの内部留保資金で補てんしました。
詳しくは「令和5年度 下水道事業会計の決算」へ