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更新日:2025年10月01日 09時01分
久留米女性週間記念事業(以下、くるめフォーラム)の実行委員長として活動する今村美恵子さんに、ジェンダー平等について聞きました。
今村美恵子さんプロフィール
久留米女性週間記念事業実行委員長。久留米市男女平等政策審議会の委員も務める。
私がくるめフォーラムに携わるようになったのは、令和元年から。男女平等推進センターで活動する団体の代表をしていたときに誘われたのがきっかけです。はじめは、実行委員の皆さんの活発な議論に驚きました。どうしたら女性の人権について関心を持ってもらえるか、知恵を出し合いながら、くるめフォーラムを作っていました。実行委員長を務めるようになり、先輩たちがこれまで築き上げてきたものを、次につなげていかなければと身が引き締まる思いです。
中学生の頃、地域の祭りに行こうとして、祖母から「あんた、今生理なっとるだら、穢(けが)れとるで鳥居はくぐっちゃいかんだに」と言われ、もやもやとした気持ちに。その後も「女だから」とか「女なのに」と言われることがありました。けれど、当時はそれが「おかしいこと」だと気づきませんでした。気づいたのは、久留米に住むようになり、人権について学んだから。久留米は、地域や学校の保護者会などで人権を学ぶ機会が多いんです。そのおかげで、自分が不平等の中にいることに気づき、中学生の時のもやもやの正体が分かりました。
男女間の不平等は、特別な誰かの話ではなく、日常生活の中にあります。けれど、知らなければ、自分の人権が侵害されていることも気づけず、行動もできません。くるめフォーラムには、各団体の取り組みを通じて、男女平等社会について考える市民企画などがあります。くるめフォーラムでジェンダー平等を学び、行動するきっかけにしてくれるとうれしいですね。