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シリーズ【44】子どもがのびのびと育つ社会を

更新日:202501081139


子どもがのびのびと育つ社会を

 多胎育児の大変さを身をもって知ったことをきっかけに、双子や三つ子といった、多胎児の子育て支援サークル「ツインズクラブ」を立ち上げた村井麻木さんに聞きました。

おしゃべりの私がひきこもりに

 結婚してすぐ、双子を妊娠、出産しました。夫が仕事に行っている日中は、ほぼ一人での育児。本当に大変でした。双子が2人とも泣いたら片方は泣き続けてもらうしかありません。同時に抱っこできませんからね。子育てサロンに参加しようとして、双子用ベビーカーが入り口を通れず、諦めて帰ったこともあります。おしゃべりな私がひきこもりになったほどでした。
 そんな中、保健所の助産師さんから多胎育児のためのサークルを始めないかと声をかけてもらいました。それが「ツインズクラブ」の始まりです。

気持ちに寄り添いサポート

 多胎児を妊娠したと分かると、周りに経験者が少なく戸惑う人が多いです。妊娠はうれしいのに、早産などのリスクを知って、産むことを迷う人も。生まれてからも、発達の差や同時泣きの対応、母乳が2人分出ないなど悩みはつきません。私たちは、経験者ならではの視点でお母さんの気持ちに寄り添うことを心がけています。

安心して生きる権利がある

 1人を育てるのも大変ですが、多胎育児には、周りの理解が得られづらく、独自の苦労があります。大きな双子用ベビーカーでエレベーターに乗って周りの人からの冷たい視線を浴びたり、2人が交互に泣き、「ずっと泣き声がする」と虐待を疑われた人もいます。
 全ての子どもは、大切に育てられ、安心して生きる権利があります。それは、多胎児も同じ。けれど、家族だけの育児には限界があります。周りに助けを求められない人もいます。だからこそ、周囲の人の手伝いや声掛けが大切です。保護者が1人のおむつを替えているときに、もう1人を抱っこする、荷物を持つなど。ちょっとしたことでいいんです。みんなで一緒に育児ができるといいですね。
 育児がしやすく、子どもがのびのびと育つことができる優しい社会は、全ての人に優しい社会ではないでしょうか。

ツインズクラブの活動をする村井さんの写真

ツインズクラブの集合写真

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