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更新日:2022年01月13日 15時27分
共働き世帯の増加などで、子どもが一人でいる時間が増えています。子どもたちの居場所作りのため、三潴校区で「汽車ポッポ元気塾」を運営する古賀文雄さんに話を聞きました。
家に一人でいる子どもが増え、外で遊ぶ子どもたちを見掛けることが少なくなりました。三潴校区では、子どもたちが楽しく遊べる場所を提供するため、月1回から2回程度、土曜日に「汽車ポッポ元気塾」を開催しています。野球やカヌー、ソフトバレーボールやお茶教室などを指導しながら、子どもたちと関わっています。
子どもは、コミュニケーションの中で多くのことを学びます。遊びを通して相手を理解し、人との関わり方を身に付けられます。けんかをすることもありますが、自己主張やぶつかり合いの中で多様な考えを学び、相手を尊重できるようになります。それは、相手の人権を大切にする感覚を育んでいくことにもつながります。
人との関わりが少ないと、人から大切にされる経験が少なくなり、その結果自分や他者を大切にできなくなるともいわれています。元気塾は、子ども同士や地域の大人とのつながりを持つきっかけとなります。活動をする中で、友達や大人から褒められたり、認められたりすることによって、自尊心が養われ、次第にそこが居心地の良い場所になっていきます。家庭や学校の他に、子どもたちが安心できて楽しいと思える場所を提供するのも、元気塾の役目だと思っています。
活動を続けるうちに、子どもたちが、「元気塾のおじちゃん」と町なかでもあいさつをしてくれるようになりました。顔の見える関係を築き、コミュニケーションを取ることで、子どもたちの小さな変化や成長にも気付くことができます。元気塾の指導や運営は、全て地域で担っていて、学校とも連携しています。他者との関わりが少なくなっている今、家庭だけでなく、地域の目を通して子どもを見守ることも、とても大切だと思います。地域全体で、一つのチームとして子どもたちを見守り続けたいですね。
「楽しかったの一言が励みになっています」と話す古賀さん