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更新日:2024年03月11日 09時51分
久留米市は、九州一の大河・筑後川や耳納連山に育まれた筑後平野の大地のもと、多種多様な農林水産物を生産する福岡県最大の農業生産都市です。
また、古くから交通の要衝という恵まれた立地条件を活かし、商工業が発展するとともに、近年においてはバイオ関連産業が新たな産業として成長しつつあります。
農商工連携は、こうした資源を有効に活用するため、農林漁業者と商工業者の方々が連携し、お互いの「技術」や「ノウハウ」を持ち寄り、新しい商品の開発やサービスの提供、販路の拡大などに取り組むものです。
本市では、平成20年に市内の農業協同組合、商工会議所、商工会、市で組織する農商工連携会議を設立し、農商工連携への取り組みを開始しました。
セミナーや、農業者と商工業者のビジネスマッチング会等を開催しています。
令和4年度は令和5年2月9日に「久留米地域農商工連携ビジネス交流会」と同時開催で農商工連携セミナーの開催いたしました。講師にCAMPFIREパートナーキュレーター 大村和彦氏をお迎えして「クラウドファンディングを活用した農商工連携へのヒント」と題した基調講演や事業紹介を行いました。
今後も、セミナー等の開催を通じ、農商工業者間の連携を促進していきます。
それぞれの団体が主催するイベント等を相互にPRしています。
(令和4年度のイベント一覧)
各事業の広報活動並びに相談窓口を設置し、農商工連携事業を支援しています。
農商工連携会議の構成団体が、プロジェクトの一員となって実施する商品開発や販路開拓などのに取り組みに対し、積極的な支援を行い事業を推進してきました。
これまでに次の事業をプロジェクト事業として位置付け、事業の推進に取り組みました。
【バニラビーンズ】
バニラの果実を収穫後、発酵と乾燥の工程を繰り返し加工します。
バニラビーンズは、ケーキ、アイスクリーム、プリン、ジェラードなど、数多くの商品に幅広く利用されています。
【「バニラビーンズ」を使って開発した商品】
市内の老舗甘味処では、国産バニラビーンズをふんだんに使用したプレミアムアイスクリームが商品化されるなど、その用途は確実に広がっています。
【そば】
そばは、タデ科ソバ属に分類される植物で、4月に種を蒔いて7月に収穫する「夏そば」と8月ごろに種を蒔いて10月頃に収穫する「秋そば」があります。
非常に丈夫な作物で、やせ地や寒冷地でもよく生育し、しかも50から70日と短期間で収穫できる利点があります。
【久留米産そば】
市内山本町・草野町で栽培したそばを石臼挽きし、つなぎの小麦粉は地元福岡県産を使用しています。
そばの食感や味にこだわり、そばと小麦粉の配合をしており、地元農家自慢の一品です。
そば栽培による荒廃農地の再生にも取り組みながら、生産面積の拡大を図っています。
【福岡県ブランド牛「博多和牛」】
「博多和牛」は博多和牛生産者として登録された農家が、主に九州の子牛産地から購入して、概ね20ヶ月間丁寧に育てた和牛です。
県内産の稲わらを主食とした良質な飼料で育てられた「やわらかくてジューシーな美味しさ」が評判のお肉です。
【久留米産博多和牛ローストビーフ】
久留米産の「博多和牛」を使い、開発された「久留米産博多和牛ローストビーフ」は、肉のうまみを味わっていただけるよう、シンプルな味付けとなっており、肉本来のおいしさを堪能できる一品となっています。
【数珠玉のような実をつけるハトムギ】
植物の分類ではトウモロコシに近いハトムギの生育期間は約160日です。8〜10月にかけて花が咲き、9月〜10月に果実を採取した後、果皮と種皮を取り除き日干しします。
三潴地域では米の転作作物としてハト麦の生産を行っており、県内では唯一、全国でも有数の産地であります。
【「ハトムギ」を使って開発した商品】
ハトムギを使って、クッキーやマドレーヌなどの商品を開発しています。
その他にも、ハト麦甘酒やハト麦博多地鶏コロッケ、ハト麦ラスクなどの商品も開発されています。
また、九州大学との共同研究を行った結果、ハトムギの新たな効能が発見できたことから、これまでの取り組みに加え、新たな分野での商品開発やブランド構築を目指します。
【5JA統一米「くるめ米」】
堆肥を利用した土づくりと減農薬・減化学肥料にこだわって栽培された「くるめ米」は、安全・安心で美味しいお米です。
これまでの様々な取り組みにより、市内外での取り扱い店舗が88店舗に拡大しました。(平成30年度末)