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令和5年度に発行された文化財調査報告書販売のご案内
更新日:2024年10月15日
14時29分
令和5年度に久留米市教育委員会が発行しました「久留米市文化財調査報告書」を販売していますので、ご案内いたします。いずれの報告書も販売部数に限りがあります。購入ご希望の方はお早めにご注文いただきますよう、お願いいたします。
令和5年度刊行図書販売一覧
- 安武遺跡群3今泉遺跡第8・9次調査、念仏塚遺跡第8次調査(久留米市文化財調査報告書第448集)
主要地方道久留米柳川線改良事業に伴う発掘調査です。今泉遺跡第1~4次調査では、縄文時代の落とし穴状遺構65基、弥生時代の円形竪穴建物18基が検出されています。その北東約300メートルに位置する第8次調査においても、落とし穴状遺構4基、円形竪穴建物7基を検出し、これらの遺構群の南方への広がりを確認しました。さらに古墳時代の溝1条も検出され、7~8世紀代の土師器・須恵器が大量に出土したほか、ガラス小玉1点も出土し、周辺に点在していた古墳群との関連が想定されます。
第8次調査の隣接地で実施した第9次調査では、古墳時代から古代と想定される2×2間の総柱建物1棟と方形の竪穴建物1基を検出しました。
念仏塚遺跡第8次調査では、近世の安武本村の集落に伴うと考えられる溝2条や廃棄土坑を検出。また天武天皇7年(678年)に発生した筑紫地震に伴う地震痕跡と想定される地割れ痕跡も検出されています。
- 田主丸古墳群益生田古墳群A群の調査(久留米市文化財調査報告書第449集)(完売しました)
益生田古墳群は耳納山地北麓に多数存在する古墳群の一つであり、標高60メートル程の扇状台地先端部から標高200メートルを超える山腹までの間に、約90基の古墳が分布しています。今回は益生田古墳群の中で、比較的標高が低い場所に展開するA群のうち24基を対象に調査を実施しました。A群は6世紀後半から7世紀にかけて築造された直径10~16メートル程の円墳で構成されています。特筆すべきは12号墳で、複室構造を持つ横穴式石室の奥壁の一石に、敲打による装飾が施されていることが判明しました。益生田古墳群には彩色系装飾古墳も存在しており、益生田古墳群には6世紀後半~末頃にかけて、彩色系装飾古墳と敲打系装飾古墳が同一の群衆墳中で併存することが確認されました。
本書の総括では、筑後川流域を中心とした装飾古墳の変遷、敲打系装飾古墳、益生田古墳群の特質を検討しました。田主丸古墳群は、6世紀において田主丸大塚古墳を頂点とした首長墓と群集墳の在り方、装飾古墳や筑後川流域における後期古墳の研究上、重要な古墳群であることを指摘しています。
販売図書の価格一覧表
書名 |
価格 |
重さ |
ページ数 |
厚さ |
448集 |
2,200円 |
408グラム |
92ページ |
0.7センチメートル |
販売図書の購入方法
久留米市役所での購入と郵送による通信販売がございます。なお、完売の場合がございますので、購入前に電話やFAX、お問い合わせフォームで在庫をご確認いただきますよう、お願いいたします。詳しい購入方法は【有償刊行物】一覧と購入方法のページをご覧ください。
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