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令和6年度久留米市指定文化財の指定について
更新日:2025年03月21日
10時12分
諏訪神社と梅林寺の石燈籠を市指定文化財に
久留米市文化財専門委員会から答申された文化財2件の指定については、教育委員会会議の議決を経て、令和7年3月14日(金曜日)に指定されました。なお、この指定をもって、久留米市指定有形文化財(歴史資料)は5件となります。
旧高良山大猷院殿石燈籠四基
- 区分:市有形文化財(歴史資料)
- 員数:4基
- 時代:江戸時代前期
- 年代:承応元年(1652)
- 所在地:久留米市本町6番地3(諏訪神社境内)
- 所有者:諏訪神社
- 指定年月日:令和7年3月14日
- 内容:もとは高良山中に建立された徳川3代将軍家光の廟所大猷院殿に寄進されたものである。銘文に承応2年(1653)の年紀があり、有馬中務少輔源朝臣忠頼(久留米藩2代藩主)を建立者とする。明治初期の神仏判然令に伴い、高良山内の寺坊は破却されたが、大猷院殿の石燈籠は散逸の難を逃れ、諏訪神社に移された。
- 指定理由:明治元年(1868)の神仏判然令により、山中の多くの寺坊が破壊され、多くの寺坊に関する資料が亡失、散逸した中、その姿を現在に残す貴重な資料である。1基に一部欠損がみられるものの、良好な保存状態であり、歴史資料としての価値が高い。久留米の近世における石造文化を考える上でも貴重である。

梅林寺境内の有馬家墓所石燈籠二十六基
- 区分:市有形文化財(歴史資料)
- 員数:26基
- 時代:江戸時代
- 年代:寛永20年(1643)から弘化3年(1846)まで
- 所在地:久留米市京町209番地1(梅林寺境内)
- 所有者:宗教法人梅林寺
- 指定年月日:令和7年3月14日
- 内容:もとは久留米藩主有馬家墓所内に建立されたもので、後に梅林寺境内各所に移された。初代藩主豊氏から10代藩主頼永まで、江戸時代を通して歴代藩主の石燈籠が良好に残る。江戸時代を通して法量・規格が変化せず、銘文の記載も定型化している。大名家墓所における葬送儀礼の一端を明らかにできる可能性を含んでいる。
- 指定理由:江戸前期に遡る石燈籠の希少性と大名家墓所に関する石燈籠の意義、石燈籠の編年的価値、さらに良好な保存状態から歴史資料としての価値が高い。また、久留米の近世における石造文化を考える上でも貴重な資料である。

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