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更新日:2024年09月11日 15時56分
梅毒は、令和5年の全国の報告数が15,078件、福岡県の報告数は942件でした。令和4年度に続き過去最高となり、福岡県は全国第3位の報告数でした。令和6年9月1日までの報告数は、全国で9,513件、福岡県で548件となっております。現在、全国的に梅毒の感染者が急増しており、注意が必要です。
性風俗サービスの利用者、従業者で感染する人が増えています。
また、女性は、妊娠中に梅毒に感染すると早産や死産、胎児に重篤な異常をきたすことがあるため、早期発見、早期治療が重要です。
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令和元年 |
令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
令和6年 |
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全国(総数) | 6,642 | 5,867 | 7,978 | 13,225 | 15,078 | 9,513 |
女性 | 2,255 | 1,965 | 2,720 | 4,537 | 5,359 | 3,417 |
男性 | 4,387 | 3,902 | 5,258 | 8,688 | 9,719 | 6,096 |
福岡県(総数) | 277 | 314 | 349 | 569 | 942 | 548 |
女性 | 82 | 123 | 128 | 219 | 348 | 221 |
男性 | 195 | 191 | 221 |
300 |
594 | 327 |
令和6年の数値は9月1日までの報告数になります。
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で性行為により皮膚や粘膜から感染し全身に症状を引き起こします。
早期に発見できれば薬物治療で完治が可能ですが、発見が遅れたり治療せずに放置したりすると、脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
主に、粘膜や皮膚が直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
(注意)梅毒トレポネーマは生体外では容易に死滅するため性行為などの直接接触でしか感染しない。
感染後3週間
感染初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。
また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。
痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
(写真)唇にくぼみができている様子出典:一般社団法人日本性感染症学会
感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原菌が血液によって全身に運ばれ、
手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
これは、小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。
しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原菌は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
(写真)全身に痛みもかゆみもない発疹が出ている様子出典:一般社団法人日本性感染症学会
感染後数年
感染後数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。
また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
(写真)感染から約3か月後、手のひらに痛くもかゆくもないカサカサした斑点が出ている様子(バラ疹)
出典:一般社団法人日本性感染症学会
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。
ただし、コンドームを使用していても、感染の可能性はゼロではありません。
不特定多数との性行為を避ける
皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
久留米市保健所では、性感染症の検査を実施しています。感染の不安のある方も受診可能です。
電話やFAXでの事前予約で匿名、無料で検査を行うことができます。
詳しくは、性感染症の検査・相談のページをご覧ください。