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更新日:2024年06月25日 10時24分
例年、夏から秋にかけ腸管出血性大腸菌感染症の発生が多くなります。腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素という強い毒素を出し、腸管を傷つける病原菌です。代表的なものは「O157」で、その他に「O26」「O111」などがあります。
腸管出血性大腸菌に感染すると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出ます。特に、乳幼児や高齢者は脱水症状を起こしやすく、溶血性尿毒症症候群(HUS)など重症になることがあるので注意が必要です。また、二次感染(感染者から他の人に感染すること)しやすい病原菌ですので、排泄後や調理前などは手洗いを十分に行いましょう。
平成29年 | 平成30年 | 平成31年 (令和元年) |
令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1~3月 | 0 | 2 | 5 | 3 | 2 | 1 | 0 | 13 |
4~6月 | 3 | 2 | 2 | 1 | 3 | 2 | 6 | 19 |
7~9月 | 4 | 38 | 3 | 2 | 10 | 3 | 6 | 66 |
10~12月 | 3 | 1 | 0 | 4 | 3 | 34 | 2 | 47 |
計 | 10 | 43 | 10 | 10 | 18 | 40 | 14 | 145 |
参考:福岡県における発生状況
潜伏期間は2日〜14日(平均3〜5日)といわれています。
乳幼児や高齢者は重症化することがあるので、早めに内科や胃腸科の医療機関を受診しましょう。
また、下痢症状があるときは水分補給が大切です。
下痢止めは毒素が体内にとどまってしまうことがあるので、自己判断で下痢止めなどの市販薬は飲まないようにしましょう。
腸管出血性大腸菌(O157など)は感染力が強く、多くは牛肉、牛レバー、生肉などが原因と考えられています。
しかし、菌で汚染されていれば他の食材や飲み物からも感染します。
参考:腸管出血性大腸菌による食中毒(厚生労働省)