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更新日:2024年05月02日 15時49分
日本国内ではほとんど発生が見られない、または、あまり知られていない感染症で、海外では感染する危険性が高いものがあります。
渡航前に感染症の予防方法や、各地域における発生状況について、あらかじめ正しい知識を身につけ、安全で楽しい時間をお過ごし下さい。
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。
出発前には、体調を整え、抵抗力を保つようにしましょう。
また、渡航先の衛生状況や感染症の流行状況、医療機関の情報などをあらかじめ入手しておくことがとても大切です。
海外に渡航する場合、適切な予防接種を受けておくことが大変役立ちます。ワクチンの種類は、渡航先、渡航期間、渡航先での活動内容により選択しましょう。
接種日時・回数・料金等は、接種を希望される施設へお問い合わせください。
渡航先での活動内容によって、かかる可能性のある感染症は様々ですが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
また、一般的な注意事項は下記のとおりです。
A型肝炎、コレラ、細菌性赤痢、腸チフスやパラチフスなどがあります。
マラリアやデング熱、ウエストナイル熱、チクングンヤ熱など、蚊に刺されることによって感染する病気が多くあります。特に熱帯・亜熱帯の地域では注意が必要です。また、ノミやダニなどにも注意が必要です。
犬やサル、げっ歯類(ネズミなど)や鳥類は、狂犬病や鳥インフルエンザなど、さまざまな病原体を持っている可能性があります。
川や湖、沼などの水辺には、住血吸虫や寄生虫などが存在して安全が確認できない場合があります。また、病原体の付いた手で、口や鼻、目などを触ることによって、病原体が体内に入ります。
帰国時に具合が悪い場合や不安に思うことがある場合には、空港や港の検疫所では健康相談を行っていますので、積極的に利用してください。
また、感染症によっては、帰国時には問題なくても、しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。ですから、海外旅行から戻った2か月程は、体に異常があれば、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、動物との接触などについて必ず医師に申し出てください。