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更新日:2024年07月18日 14時32分
関西地方を中心に、麻しん(はしか)患者数の増加が報告されています。
転勤や卒業・入学等の人の往来が盛んになる時期となり、感染が拡大する可能性があります。発熱、発疹、目の充血、咳、鼻水等の麻しんに特徴的な症状が現れた方は、事前に医療機関に電話で連絡し、指示に従って受診してください。なお受診する場合は、症状出現時の10日から12日前(感染したと推定される日)に海外の流行地や人が多く集まる場所へ行ったかどうか等について医療機関にお伝えください。
受診の際は、公共の交通機関の利用は控えてください。
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
主な感染経路は空気感染ですが、飛沫感染や接触感染など様々な感染経路があります。
また、ウイルスの感染力はきわめて強く、インフルエンザの12~18倍といわれています。
麻疹ウイルスに感染後、10〜12日間の潜伏期ののち、発熱や咳などの症状が現れます。
臨床的に、カタル期、発疹期、回復期に分けられ、詳細は下記の通りです。
通常、7〜9日の経過で回復しますが、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症するといわれています。
平成20年1月1日より、5類感染症である麻しんは定点医療機関からの報告から、全医療機関からの全数報告となっております。
5類感染症は診断後、7日以内の報告が義務づけられていますが、麻しんについては迅速に対応するため、24時間以内のご連絡をお願いしております。
今後、麻しん患者の移動等により、広範な地域において患者が発生する可能性があります。発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、診察をお願いいたします。また、発生の際は、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染対策の実施をお願いします。
麻しんは、学校保健安全法における第二種の感染症とされており、発疹に伴う発熱が解熱したあと3日を経過するまでは出席停止となっています。ただし、病状により感染力が強いとみとめられた時は、さらに長期に及ぶこともあります。