トップ > 暮らし・届出 > NPO・ボランティア活動(市民活動) > ボランティア情報ネットワーク > 市民活動情報紙「ジョイナス」 > ジョイナス 2013第40号
ジョイナスは、市民活動の情報交換の場、ネットワークの結び目を目指す情報紙です。一緒に(JOIN US)、元気に、活動しましょう。
更新日:2021年05月07日 16時34分
久留米市では、校区コミュニティ組織、自治会、NPO・ボランティア団体、事業者、行政など、地域社会を構成する団体のネットワークづくりを進めています。
少子・高齢化とともに、個人の生活習慣や地域への意識が変わったことをきっかけに、防犯や防災、地域福祉など、様々な地域課題が生じています。市民の皆さんの多様なニーズに応えるには、地域コミュニティ組織や市民公益活動団体など、市民の皆さんと行政とがお互いに協力し合いながらまちづくりを進めていくことが必要です。
ネットワークづくりの第1歩はお互いが「出会い、知り合うこと」から始まります。普段は、出会い、知り合う機会が少ない地域や団体、学生の皆さんに集まっていただき、平成25年9月3日に「ジョイナス座談会」、10月13日には「市民活動フォーラム」を開催しました。
地域コミュニティ組織、市民公益活動団体、学生団体など、それぞれの立場で活動している皆さんが、協働のまちづくりについて語り合いました!
司会
NPO法人新現役の会ちくごセンターの江上と中村です。早速ですが皆さん、活動の中でお互いにつながりはありますか?
荒木
地域では住民の限られた人が活動しているのが現状です。高齢化もあり、人手が足りない状態です。学生やNPOとは接点がないので、これから、どうしたらよいか検討していく必要があります。
下川
私たちは地域で介護予防教室の栄養指導を行ったことがありますが、その後、地域の皆さんへのフォローができなくて残念な思いをしたことがあります。
古賀
子どもの頃、子ども会の行事に参加していましたが、今は関わりがないので、地域がどんな活動をしているのか、よく分からないですね。
司会
お互いにうまくつながっていない感じですね。なぜなんでしょう?
荒木
SOSが足りないからでは。西国分校区で「餅つきができなくて困っている」と、具体的に情報を流したら、協力してくれる人が見つかりました。どの地域でもみんな人手不足で困っていますが、「困っている」と言うだけでは、言われた人は、いつどこで何をすればいいか分からないのですよ。
下川
そうですよね。私たちも他の団体に参加を呼びかけてみようと思います。イベントのポスター作成などで連携できると助かりますね。
原
何に困っているのか具体的に情報を発信することが大事なんですね。
司会
何か具体的に発信したい情報がありますか?
古賀
学生は社会の中で活動することで、学び、成長したいと思っています。地域やNPOとつながっていくなら人手としてだけでなく、企画から参加してみたいですね。
荒木
そうですか。残念ながら地域は、まだまだ外の人を受け入れる体制にないのが現実でしょうね。でも夏祭りのステージを任せてみるとか、そういったところから始めるのもいいかもしれませんね。
古賀
それなら、学生バンドを連れてくるとかいろいろと協力できますよ。「土曜夜市」には企画の段階から参加していますが、ボランティアとしても参加者としても学生がたくさん来てくれました。僕たちが企画に関わりたいのは、学生が来やすいようなアイデアを盛り込みたいからなんです。
司会
それぞれに事情や思いがあるんですね。実際に話をしてみないと分からないことが多いですね。今日、皆さんと話をしてみて感じたことを聞かせてください。
下川
皆さんのお話を聞いて、もっと他の団体のことも知りたくなりました。
原
「みんくる」に行くといろいろな団体の話が聞けますが、もっと今日の座談会のような出会いの場が増えることで、他の団体のことも、より知ることができますね。
荒木
実際に会って具体的な話をしないと、なにも始まらないですからね。
下川
これまで地域には入りにくい感じがしていました。今回、西国分校区の荒木さんとの顔つなぎができたので、地域への入口が見つかった感じです。
古賀
皆さんの活動とその課題がよく分かりました。これからは、もっと学生の力を信じて、一緒に取り組める場をいただけるとありがたいですね。
荒木
そのためにはなにか「きっかけ」が必要ですね。
原
今回みたいに会って話すことで、次は声がかけやすくなって助け合える関係が始まりますね。出会い・知り合うことがネットワークづくりの第一歩なんだなと実感しました。
司会
今日、分かったのは、つながるためには具体的に情報を発信することが大事ということ。そして「出会い・知り合う」ことがつながるための第一歩ということでした。
久留米市でもこんな出会いの場がたくさんできると、ネットワークの輪が広がり、より一層協働のまちづくりが進むでしょう。素晴らしいお話をありがとうございました。
NPO法人栄養ケア・ちっご 理事長 下川 由子さん
子どもの食育や高齢者の栄養改善指導に管理栄養士や栄養士が取り組んでいます。
西国分校区まちづくり委員会 会長 荒木 征洋さん
自分たちが暮らす地域が安全・安心でより住みやすいまちになるよう活動しています。
【司会】NPO法人新現役の会ちくごセンター 理事長 江上 憲一さん
団塊の世代への地域貢献活動の場づくりと活動の支援を行っています。
学生団体hitoKURU 代表 古賀 達也さん
市内の学生と学生をつないで地域での社会体験の場づくりに取り組んでいます。
久留米市協働推進部地域コミュニティ課 事務主査 原 早智子さん
校区コミュニティ組織や自治会へ運営に対するアドバイスや支援を行っています。
(注意)各団体の皆さんの肩書きは平成25年9月3日現在のものです。
協働のまちづくり
協働のまちづくりとは、市民・地域コミュニティ組織・市民公益活動団体・事業者・市などが、互いの立場や特性を理解し、尊重しながら、それぞれの役割と責任において、単独または連携・協力して、まちづくりに取り組むことです。
地域コミュニティ組織
自治会、各種住民団体、校区コミュニティ組織など地域住民の皆さんが構成する団体のこと。防犯や防災など地域の身近な課題の解決に向けた活動を組織的、継続的に行っています。
市民公益活動団体
市民の皆さんが主体となって、市民生活に役立つ高齢者福祉や子育て支援などの活動を継続的に行う団体のこと。NPO(民間非営利組織)、ボランティア団体、NPO法人など、規模や形態、活動内容もさまざまです。
市民活動サポートセンターみんくる
市民活動に関わる皆さんを応援する市の施設。市民公益活動団体や、地域でボランティア活動をしている方、これからボランティア活動を始めたい方など、市民のだれもが利用できます。
協働のまちづくり手引書
久留米市では、地域コミュニティ組織や市民公益活動団体の皆さんによる協働のまちづくりの活動事例や進め方、協働に取り組むための支援制度などを紹介した「協働のまちづくり手引書」を作成し配布しています。どうぞご活用ください。発行:協働推進課
平成25年10月13日、みんくるで市民活動フォーラムを開催しました。参加者は100人を超え、地域・NPO・ボランティア団体・学生・行政の枠を越えて楽しく語り合いました。
第1部では、平成24年度から始まったキラリ輝く市民活動活性化補助金を活用した6団体からの報告がありました。それぞれの活動について、取り組みの成果や課題、久留米市の関係課との連携などについて話があり、参加者も熱心に耳を傾けていました。
第2部では、久留米市に関するクイズを行い、参加者同士で答えを考えました。また、グループの中で自分が日頃から取り組んでいることなどを紹介し語り合うことで、新たな出会いが生まれるきっかけとなりました。
報告団体は次のとおりです。
NPO法人城南健康ふれあい倶楽部
久留米市民ゲートキーパー 絆の会
平野区自治会(江上校区)
学生団体hitoKURU(ヒトクル)
山川校区地域づくり振興会産業観光部
怒田区自治会(田主丸校区)
久留米市では、地域とNPO・ボランティア団体・学生・行政とが「出会う」「知り合う」「寄り合う」をテーマに交流会を開催します。出会う、知り合うことが協働の第一歩です。そして、新たな出会いがネットワークの輪が広がるきっかけになります。
詳しい日程については、広報くるめや市のHPなどでご案内します。皆さんの参加をお待ちしております。
第1回 交流会 平成25年11月23日(土曜日)「出会う」 学生から地域社会へのメッセージ
第2回 交流会 平成25年12月14日(土曜日)「知り合う」久留米をキーワードとした新しい出会い
第3回 交流会 平成26年2月8日(土曜日)「寄り合う」久留米で出会い・寄り合う仲間づくり
ジョイナス40号についてのご意見は、次のお問い合わせ先までお寄せ下さい。
電話番号 0942-30-9064 FAX番号 0942-30-9711
平成25年11月1日発行
発行 久留米市協働推進部協働推進課(久留米市城南町15-3)
編集 特定非営利活動法人新現役の会ちくごセンター
ジョイナス第40号は下記よりダウンロードしていただけます。