トップ > 暮らし・届出 > NPO・ボランティア活動(市民活動) > ボランティア情報ネットワーク > 市民活動情報紙「ジョイナス」 > ジョイナス 2012第39号
更新日:2021年05月07日 16時33分
ジョイナスは、市民活動の情報交換の場、ネットワークの結び目を目指す情報紙です。一緒に(JOIN US)、元気に、活動しましょう。
あけましておめでとうございます。
本年も久留米市は、地域コミュニティ組織、NPO、ボランティア団体、事業者などのみなさんによる協働のまちづくりを進めます。
みなさん、「協働」という言葉や「協働のまちづくり」という言葉はご存知ですか?ここで少し「協働」「協働のまちづくり」について簡単にご紹介しましょう。
協働のまちづくりってなぁに?
市民、NPO、ボランティア団体、地域コミュニティ組織、事業者などの自発的な市民活動と行政とがお互いのよいところを持ち寄って、一緒に住みよいまちをつくっていくこと、つまり地域のみんなで担うまちづくりのことです。(注意 NPO:NonProfitOrganization 民間非営利組織のこと)
今なぜ協働のまちづくりなの?
少子高齢化や情報化、国際化の進展など社会環境が大きく変化していく中で、個人のライフスタイルや価値観も多様化しています。行政、地域、NPOなどの組織が単独で地域の課題を解決し、全てのニーズに応えることは難しくなってきました。そこれこれらの組織が、助け合いながら、自分たちの得意な分野を活かして活動することが求められています。「もっとよいまちにしたい」、「こんな問題を解決したい」という思いを実現するためには、市民のみなさんと行政とがお互いに協力し合いながら、まちづくりを進めていくことが必要です。
協働のまちづくりのパートナー、市民活動への支援はなにかあるの?
キラリ輝く市民活動活性化補助金
協働のパートナーである市民のみなさんが行う自主的な市民活動を活性化し、協働によるまちづくりを進めるための補助金制度です。
対象団体:地域コミュニティ組織、NPO、ボランティア団体など
対象事業:地域で支え合うための公益的な活動を行う事業(地域でできる、思いやり活動・安全安心活動・賑わい創造活動など)
(注意)市のさまざまな部局から交付されるその他の補助金の対象となる事業は除きます。
平成25年度の募集については、今後、市ホームページや広報くるめでお知らせします。詳しくは下記までお問い合わせください。
【お問い合わせ】久留米市協働推進部協働推進課
電話番号:0942-30-9064、FAX番号0942-30-9711
志を縁として人々をつなぐ活動をしている団体を紹介します。
久留米手話の会
手話というコミュニケーションで人と人をつなぐ「久留米手話の会」は、手話講習会の卒業生を中心に活動してきました。
主な活動としては、聴覚障がい者の方が市役所などで手続をする際や会議・講習会の場で手話通訳を行っています。また、小中学校で手話や聴覚障がいについて知ってもらう活動などを年間460回以上行っています。
障がい者の権利を守るためにも依頼があれば絶対に断らないという理念で、曜日や時間帯を問わずメンバーが対応します。
心配しているのは災害時の対応です。手話を必要とする人たちの被災情報がない中で、どれくらい活動できるか不安に感じます。だからこそ聴覚障がい者の方の権利を守るために、もっと手話ができる方を増やしていきたいと思います。
手話を通じて家族のように付き合える仲間ができ、たくさんの笑顔に出会え、自分を表現できる喜びもあるこの活動にやりがいを感じています。
平成25年6月2日には40周年記念式典を迎え、「人と人をつなぐ架け橋となろう」という志がさらに発展していく契機になると思っています。
【連絡先】
会長 塚本 秀二
連絡先 0942-37-7634
久留米断酒友の会
「久留米断酒友の会」は、アルコール依存症の当事者たちが一人ではなく、みんなと助け合って依存症を克服していく自助グループです。主な活動としては、飲酒運転撲滅活動や断酒継続のためのミーティングなどを行っています。
メンバーは、生活環境や価値観は違っても、共通の悩みを抱え同じ目標を持っているので団結力があります。また全国組織なので、北海道から沖縄までどこに行っても同じ悩みを分かち合う仲間がいるということも心強いです。
メンバーの一人は、「この会に入ってアルコールがなくても生きていけると気づいた。以前より別の楽しみがふえた」と話しています。
断酒を続けることは、本人だけの努力ではなく、家族の理解や愛情も必要です。また、家族同士でも普段は言えないことをこの会だからこそ話すことができ、ストレス解消にもなります。
アルコールに依存する可能性は誰にでもあります。会には職業・年齢を問わず参加できるので、一人で抱え込まず参加してほしいです。多くの方と一緒に断酒について勉強したいと思っています。
【連絡先】
会長 重松 英雄
連絡先 0942-73-2350
久留米市民ゲートキーパー 絆の会
命の門番を意味するゲートキーパーは、さまざまな悩みを抱えた方たちが発する自殺のサインに早く気づき、問題解決のため適切な関係機関につなぐ役割を担っています。平成10年から全国の自殺者は3万人を超え、久留米市の年間自殺者も毎年60から80人で推移している現状の中、「久留米市民ゲートキーパー絆の会」の活動に注目が集まっています。
平成22年、市民4人と久留米市保健所職員1人が集まり、どうしたら自殺を防げるかについて勉強会を開いたことから活動がスタートし、平成24年6月に地域密着型の自殺対策推進モデルの構築を目的として会を設立しました。現在、自分たちの身近なところから「悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞き、必要な支援につなげ、見守る」というゲートキーパーの役割を果たしています。
市民と行政が協働して“久留米市民一人ひとりがゲートキーパーに”という想いで活動の輪を広げるとともに正しい知識を持って活動してもらえるよう研修会や講座、イベントなどを行っています。
「悩んでいる人の力になりたい」という思いをもつ方たちがゲートキーパーになり、みんなの絆やつながりで命を守るこの活動を今後も広げていきたいです。
【連絡先】
会長 高口 美津子
連絡先 0942-30-9728(久留米市保健所経由)
NPO法人くるめ日曜市の会
「NPO法人くるめ日曜市の会」は、300年間も続く高知市の日曜市にならって、久留米市の中心部に日曜市のような賑わいをつくり出す活動をしています。
毎月最終日曜日に明治通りアーケードでくるめ日曜市を定期的に開催し、久留米を中心とした筑後地域の新鮮な野菜や果物、加工品や工芸品などを販売し、街の活性化に取り組んでいます。この日曜市を定着化させ、ゆくゆくは明治通りの片側を歩行者天国にし、毎週日曜市を開催することが目標です。
この日曜市を通じて、みなさんが人と人とのぬくもりを感じることができ、久留米で育つ子どもたちも誇れる活気ある街にしようという想いで取り組んでいます。
何よりみなさんに楽しんでいただきたいのは、日曜市ならではの売り手・作り手と消費者とがふれ合いながら、筑後の魅力を共有できることです。
何度来ても楽しんでいただけるよう工夫していますのでぶらりと日曜市にお越し下さい。
【連絡先】
理事長 若江 皇絵
連絡先 0942-39-3617
パルキッズ久留米大学
地域のお兄さん・お姉さんとして、子どもたちと放課後・休日に一緒に遊ぶ活動をしているのが「パルキッズ久留米大学」です。
活動は草野校区を中心に、毎週水曜日と第2・4土曜日、体育館や運動場でのボール遊びや体験活動中の見守り、子どもたちの入隊室の管理、バスケットボール、ドッヂボールなどのスポーツ支援、宿題サポートなどを行っています。
世代の縦のつながりを持つためにも“大人と子どもの橋渡し的存在”として、しっかり身体を動かす遊びや学習支援など、大学生だからこそできることがあると思っています。そのためにも、子どもたちの見本となるように心がけたり、子どもたち一人ひとりに合わせて関わり方を考えたりして、子どもたちの成長を見守りながら私たちも一緒に成長していると思います。
平成24年10月に福岡県より「ふくおか共助社会づくり奨励賞」を受賞、また、「平成24年度優れた“地域による学校支援活動”推進にかかる文部科学大臣表彰」に選ばれたことも活動の励みになっています。
今後はNPO法人化も視野に入れ、組織として継続的に活動できるようにしたいと考えています。
【連絡先】
代表 張 友樹
連絡先 090-9072-5248
御井校区地域安全推進会
「地域に住む子供たちは地域で守る」という想いで、自治会ごとに児童・生徒の登下校時の見守り活動を続けてきました。平成24年6月に「御井校区地域安全推進会」を設立し、地域のネットワークを活かして活動しています。
通学路には歩道用の信号がなく危険な所もあり、また横断歩道を渡らない子どももいましたが、活動を続けることで交通ルールを守る子どもが増えました。また、子どもたちがメンバーの顔を覚えてくれて、活動以外で会った時にもあいさつしてくれるとうになりました。
他にも違反広告物の撤去活動や、買い物や散歩の時に防犯ウィンドブレーカーを着ることで防犯効果にもつなげる“ついで隊”の活動も行っています。
平成24年10月22日に開催した「御井校区安全と安心まちづくりのつどい」では、久留米警察署の方から講話を聞いたり護身術を学びました。催しを通じて、それぞれの自治会での取り組みの情報を共有しm“御井校区で絶対に被害者・加害者を出さない”という強い信念をみなさんで再確認することができました。
【連絡先】
会長 池田 晴弘
連絡先 0942-44-0516
地域コミュニティ組織、NPO、ボランティア団体、行政などのネットワークの輪を広げます
久留米市では、協働によるまちづくりを推進するためにも、地域コミュニティ組織やNPO、ボランティア、行政などとのネットワークづくりに取り組んでいます。平成24年度は、「防災とボランティア活動」というテーマでネットワーク交流会を開催しています。
第1部は、平成24年7月の九州北部豪雨の際、久留米市災害ボランティアセンターに携わったNPO法人にいがた災害ボランティアネットワークの李 仁鉄(り じんてつ)氏による講演。普段は、まちづくり、福祉、子育て、健康づくり、環境などさまざまな分野で活動している参加者も、災害時にそれぞれの活動が生かせることが分かりました。
第2部は、九州北部豪雨の2倍の規模の水害を想定して、「自分の団体の強み・弱み」をカードに書き出しペアリングするワークショップを行いました。コーディネーターは第1部に続き李 仁鉄氏と株式会社アーバンデザインコンサルタントの十時 裕(ととき ひろし)氏。他の団体やグループとつながることで解決できることがあることや、どんなに小さな活動であってもそれを求めている人が大勢いることに気づき、ネットワークづくりの必要性を実感しました。
ワークショップでさまざまな団体とつながることができました。
【開催】 平成24年10月21日(日曜日)14時から17時
【会場】久留米市市民活動サポートセンターみんくる
【参加人数】のべ170名
第1部では、九州北部豪雨で被災された方、災害ボランティア活動をされた方など、それぞれの立場から災害時の情報伝達についてお話しいただきました。
行政だけに頼るのではなく、また、相手を知らないと動けないし想いも伝わらないため、日頃から地域コミュニティとNPO・ボランティア団体がつながっておくことが災害時の情報伝達にも役立つことを再確認できました。
第2部では、「具体的に地域コミュニティとNPO・ボランティア団体が普段からつながるためにはどうしたらいいのか?をある校区の年間活動計画をもとに考えました。まずは地域がどんな活動をしているのかを知り、どんな場面でNPO・ボランティアが一緒に活動できるかを話し合いました。
参加者からは「近くで災害があり、人ごとではないと思った。そのためにも日頃から人と人とのつながりを作っておくことや情報の大切さを感じた」「学生も地域とつながることでいろんな可能性が広がることが分かった」などの声が聞かれました。
【開催】平成24年11月25日(日曜日)13時30分から16時30分
【会場】久留米市市民活動サポートセンターみんくる
【参加人数】のべ146名
【企画】協働ネットワークを進める会
【日時】平成25年1月19日(土曜日)14時から15時30分
【場所】久留米市市民活動サポートセンターみんくる
【講師】大矢野 栄次氏(久留米大学経済学部教授)
【定員】100名
【参加費】無料
【主催・申込・問合せ先】
久留米市市民活動サポートセンターみんくる
久留米市六ツ門町3-11 くるめりあ六ツ門6階
電話番号 0942-30-9067 FAX番号 0942-30-9068
講座終了後に「わいわい交流会」を行います。お菓子をつまみながら、自己紹介・情報交換など自由に交流ができます。
ジョイナス39号についてのご意見は、次のお問い合わせ先までお寄せ下さい。
電話番号 0942-30-9064 FAX番号 0942-30-9711
平成25年1月1日発行
発行 久留米市協働推進部協働推進課(久留米市城南町15-3)
編集 特定非営利活動法人久留米市民活動支援機構
ジョイナス第39号は下記よりダウンロードしていただけます。