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(テキスト版)久留米の水だより特別号(令和6年8月1日発行)
更新日:2024年09月01日
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表紙
令和7年4月から下水道使用料を改定します。
今回の改定は平成20年4月以来、17年ぶりの改定です。
これからも下水道事業を通して「快適で安全な暮らしの提供」と「循環型社会の推進」に努めてまいりますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
- ポイント1 全体で9.96%改定
- ポイント2 基本水量制を廃止
使用水量に応じた使用料を計算するために、0から20立方メートルの使用料単価を設定しました。
特集記事 17年ぶりの下水道使用料の改定
- 下水道事業の抱える課題
下水道事業は、現在は黒字を維持していますが、人口減少等による収入の減少、また、施設の老朽化による更新・維持管理経費の増大、さらには、災害対応等も含めた経営環境の悪化により、数年後には赤字に転じる見込みで、使用料の改定が避けられない状況となっています。
- 市民のくらしを支え続ける重要なライフラインを将来の世代に引き継いでいくためには、施設の更新・維持管理を着実に実施していく必要があり、そのためには下水道使用料の改定により財源を確保し、経営基盤を強化することが必要となります。
- 下水道使用料は令和5年度42.9億円から令和12年度には41.4億円となる見込みで減少傾向にあります。
- 下水道使用料の改定
- 使用料改定後の経費回収率の予測
経費回収率とは、下水道使用料収入を汚水処理にかかった費用で割ったものです。
経費回収率が100%を下回る場合、汚水処理経費を使用料収入でまかなえていない状態であり、安定的な経営を継続するためには、適正な使用料収入を確保する必要があります。
そのため、算定期間を4年間とし、令和10年度に経費回収率100%を達成するためには、年間約4億円の収入増が必要となります。
- 下水道事業は、みなさまからいただく使用料収入で、汚水の処理費用をまかなうものとされていますが、現在の使用料収入ではまかなえていません。
今後とも安定的・継続的に下水道サービスを提供していくために、今回、令和7年4月1日から下水道使用料の改定を行います。
使用料改定についてのQ&A
- 経営改善の取組みは行ってきたか
下水道事業の経営改善のため、収入の確保や経費の削減に向けて様々な取組みを行ってきました。
- 収入の確保については
- 下水道未接続世帯への訪問により接続率向上に努めました
- 消化ガス発電により売電を行いました
- 電力入札を導入し電力調達コストの削減に取組みました
- 経費の削減については
- 施設運営や料金関連業務を民間事業者へ委託し、運営費等を削減しました。
- 省エネ設備の導入および施設運転時間の調整により、電力費を削減しました。
- 下水道管に流入する雨水や地下水の削減対策を行い、処理水量を削減しました。
このほかにも、生活排水処理基本構想を見直し、令和6年度以降の下水道整備計画面積の大幅な縮減を行いました。
- なぜ値上げの幅は9.96%なのか
今回改定する令和7年度からの4年間で、経費回収率が100%を達成するように試算をした結果、年間約4億円の収入増が必要であり、その値上げ幅が全体で9.96%になりました。
- 使用料を値上げしたからもう安心か
今後も人口減少によって使用料収入が減少し、また施設の老朽化による更新・維持管理経費が増大していきます。そのため、引き続き経営基盤の強化や投資の合理化に取組み、使用料収入の見直しを含めた定期的な経営状況の分析が必要です。
- なぜ基本水量制を廃止するか
近年、単身世帯の増加や節水型機器の普及等により基本水量に満たない世帯が増加しています。使用量が少ない使用者に対して不公平感を解消するため、新たに使用水量に応じた従量使用料を設定します。
- 実際にどれくらい上がるか
一般家庭2か月で40立方メートル使用する場合、改定後は税込み6,855円となり、改定前と比べて673円の値上げになります。
2か月分下水道使用料の改定前後比較
使用量 |
改定前 |
改定後 |
差額 |
5立方メートル |
2,772円 |
3,060円 |
+288円 |
10立方メートル |
2,772円 |
3,071円 |
+299円 |
20立方メートル |
2,772円 |
3,093円 |
+321円 |
40立方メートル |
6,182円 |
6,855円 |
+673円 |
60立方メートル |
10,054円 |
11,123円 |
+1,069円 |
80立方メートル |
13,926円 |
15,391円 |
+1,465円 |
100立方メートル |
17,798円 |
19,659円 |
+1,861円 |
500立方メートル |
121,418円 |
131,639円 |
+10,221円 |
1000立方メートル |
278,718円 |
301,479円 |
+22,761円 |
2000立方メートル |
601,018円 |
649,079円 |
+48,061円 |
久留米市では水道メータの検針を2地区に分け、1か月に1地区を検針しています。
そのため、お支払いいただいている下水道使用料は2か月を基本に計算しています。
下水道への接続のお願い
下水道整備が完了した区域で、より多くの人に下水道をご利用いただくと、生活環境づくりや下水道事業の経営に、より大きな効果をもたらします。速やかに接続いただきますようご協力よろしくお願いいたします。
電話番号のご案内
- 使用料改定についてのお問い合わせ
総務、電話番号0942-30-8504、ファックス番号0942-30-8570です。
- 使用料の計算についてのお問い合わせ
営業管理課、電話番号0942-30-9078、ファックス番号0942-38-2694です。
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