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自転車から見える世界 第5回「ルールを守って安全にサイクリング」

更新日:202302211200


みなさんこんにちは!くるめ自転車まちづくりアドバイザーの中野浩一です。
第5回目となる今回は、自転車のルールについてお話をします。

自転車は密を避けられるということから、コロナ禍においてさらに注目が高まっていますね。
ただ、自転車の利用が増えている一方で、自転車のルールを守らない人が多いという問題があり、自動車や自動二輪車と同じく大きな事故につながる恐れもあります。
安全に安心して、楽しく自転車に乗るためにも、自転車のルールを守っていただきたいと思っています。

そこでまずは、自転車は車であるということを認識しましょう。道路交通法上では、自転車は「軽車両」に分類されているので、原則として「車道の左側」を走ることになり、歩道を走ることは例外です。
また、自動車同様、自転車でも信号や止まれの標識などに従ってください。もちろん、飲酒運転は自転車でも禁止です。

そして、自転車に乗るときは、万が一に備えてヘルメットを着用しましょう。令和5年4月1日から、自転車に乗る全ての人に対し、ヘルメットの着用が努力義務化されることをご存じでしょうか。
なんと、自転車事故で亡くなられた方の約6割が、頭部に致命傷を負っており、「へルメットを着用していない場合の自転車事故は、着用時と比べて亡くなる割合が4倍にもなる」と言われているのです。

中野浩一さん、ヘルメットをかぶりサイクリング

私は、初めて世界選手権で優勝したベネズエラのサンクリストバル大会のとき、自分が走るトラックを事前に見に行ったのですが、その帰りの道中で、タイヤが外れ落車してしまいました。
その時ヘルメットをかぶっていなかったので、頭部をぶつけ出血し、やがて視界も意識もぼんやりしてきました。幸い大事には至らず、通りがかった車に乗せてもらい、病院に行けたのですが、数針縫うことになってしまい、ヘルメットの大切さを、身をもって実感しました。

落ち方によっては頭からぶつけることもあるし、頭は重いため、勢いであとからぶつけることもあります。いつどこでなにが起こるか分からないので、年齢にかかわらず、自分の身を守るためにもヘルメットを忘れずに着用してほしいです。

それと、自転車のメンテナンスも忘れてはいけない大事なポイントです。メンテナンスをせずに放っておくと自転車の状態はどんどん悪くなってしまうため、タイヤの空気圧や変速機の調整などの定期的なメンテナンスが重要です。ブレーキやライトの点検も忘れずに行いましょう。

主なものをお話しましたが、このほかにも自転車にはさまざまなルールがあります。
詳しくは、久留米市ホームページの「自転車の安全対策」や「自転車の整備・メンテナンス」のページをご確認ください。
ルールを守って、安全に自転車を楽しみましょう。

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