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令和5年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります
更新日:2023年03月24日
15時35分
アカミミガメ・アメリカザリガニが『条件付特定外来生物』に指定されます
アカミミガメ及びアメリカザリガニは従来より、生態系等への被害が大きいことが問題視されてきました。
ただ、広く飼養されている種であり、現行法で特定外来生物として指定をし、飼養等を禁止すると、許可手続きが面倒等の
理由から、野外への大量遺棄が発生するおそれ等があるため、指定が見送られてきました。
法改正により、アカミミガメ及びアメリカザリガニは、令和5年6月1日より一部の規制を適用除外とする
『条件付特定外来生物』に指定されます。規制開始後も、飼養している個体については、今まで通り飼うことができます。
絶対に野外に放出せずに、最期まで飼い続けていただきますよう、よろしくお願いいたします。
規制の内容について
飼養
放出
アカミミガメとアメリカザリガニについては、外来生物法第4条(飼養等の禁止)と第8条(譲渡し等の禁止)に関する規制の一部が適用除外となり、一般家庭等での飼養等や無償での譲渡し等については許可無しで行うことができます。ただし、業として飼養等する場合は飼養等基準を遵守する必要があります。
一方で、販売・頒布を目的とした飼養等、販売・頒布・購入、輸入、野外への放出等については原則として通常の特定外来生物と同様の規制がかかります。
注意1「飼養等」とは、飼養、栽培、保管、運搬を指します。
注意2「譲渡し等」とは、譲渡し、譲受け、引渡し、引受けを指します。販売・頒布は譲渡し、購入は譲受けに該当します。
注意3「頒布」とは、有償・無償を問わず、不特定または特定多数の者に配り分けるような行為を指します。
規制の内容について、環境省のホームページもご確認ください。
環境省ホームページ「2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります!」
規制のポイント
- 規制開始後も、一般家庭でペットとして飼育しているアカミミガメ・アメリカザリガニは、これまで通り飼うことができます。申請や許可、届出等の手続きは不要です。アカミミガメ・アメリカザリガニが寿命を迎えるまで大切に飼育してください。
- アカミミガメ・アメリカザリガニを池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止されます。違反すると罰則・罰金の対象となります。適切な飼育を行わずにカメやザリガニが自力で逃げ出した場合も違法となります。逃げ出さないような容器で適切に飼育してください。
逃がさないための飼育のポイント
- 飼い続けることができなくなった場合は、友人・知人・個体の新しい飼い主探しをしている団体等に譲渡してください。この場合も、無償(譲り渡す側が引き取り料等を払って引き取ってもらう場合も含む)であれば申請や許可、届出等の手続きは不要ですが、責任をもって飼うことのできる相手を探して下さい。ただし、無償であっても頒布にあたる行為は規制されます。
【相談ダイヤル】
環境省がアメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤルを開設しています。
規制の内容や、アメリカザリガニ・アカミミガメの飼養等に関する問合せにご活用ください。
環境省 アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル(受付時間:午前9時00分から午後5時00分)
0570-013-110(IP電話等の場合:06-7739-7899)
※通話料は発信者の負担となります。
ペットを飼う前に考えること
ペットは、一緒に暮らし、人生を楽しく過ごすためのパートナーですが、
ペットを飼うことは、『その一生について責任を持ち、最期まで面倒をみる』ということです。
ペットは人間と同じように命ある存在です。
ペットを飼うのに愛情はもちろん必要ですが、かわいいという気持ちだけで生き物は飼えません。
生態及び特徴をしっかりと理解し、自分が最期まで責任を持って飼えるのか、飼い始める前によく考える必要があります。
- 住まいはペット飼養可能な住居ですか?転居や転勤の予定はありませんか?
集合住宅等ではペット飼養が禁止されているところもあります。
- 飼いたいペットは、ご自身のライフスタイルに合っていますか?
ペットは種によって生態や必要な世話が大きく異なります。見た目やイメージに惑わされず、
ペットの特徴をよく理解しましょう。
- 家族全員がペットを飼うことに賛成していますか?
ペットを飼うのに、家族の理解と協力が必要不可欠です。
- 家族に動物に対するアレルギーを持っている方はいませんか?
ペットを飼い始めたら、喘息や湿疹等、アレルギー症状が出たというケースがあるため、
家族にアレルギー体質の方がいる場合は、医師に相談する等、慎重な判断が必要です。
- 毎日欠かさず世話に時間と手間をかけられますか?
食餌、排泄物の始末、清掃、運動、散歩、遊び、しつけ、健康管理等、毎日欠かさず行う必要があります。
- ご自身の体力で世話ができるペットですか?
自分たちが歳を重ね、ペットも老いた時の世話や介護のことも考えましょう。
- 近隣に迷惑をかけないように配慮できますか?
鳴き声、臭い、糞の放置は、多くの地域で近隣トラブルの元になっています。近隣に迷惑をかけないよう
適切な処置をする必要があります。
- ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?
購入代金だけでなく、食費、設備費、ケガや病気の治療費、ワクチン接種費等、世話をするのに
多くの費用がかかります。
- 生涯にわたる計画をたててみましたか?
ペットの生涯とともに、ご自身の生涯のことも含まれます。ペットは種類によっては、寿命が数十年、中には人間よりも長生きするものもいます。
- 万一、飼えなくなったときのことを考えていますか?
あなただけを頼りとして生きている命をいかに守ってあげられるのかも考えておく必要があります。
(参考資料)
アカミミガメの生態及び特徴
アカミミガメ成体
アカミミガメ幼体(ミドリガメ)
- 原産地:アメリカ東南部からメキシコまで
- 大きさ:最大背甲長はオス20cm、メス28cm
- 食 性:雑食性(魚類、甲殻類、水生昆虫、水草等)
- 飼育下では40年以上飼われた個体例もある
- 幼体は鮮やかな緑色をしていることから「ミドリガメ」の通称で、1950年代後半からペットとして輸入
- 側頭部に赤い斑がみられる
- 甲羅に黄色や黒のしま模様が入る
- 成長したオスは、体色がくすんで茶褐色になり、模様がなくなることがある(黒化)
アメリカザリガニの生態及び特徴
- 原産地:ミシシッピ川流域を中心としたアメリカ南東部からメキシコ北東部
- 大きさ:全長が通常10cm程に成長し、最大で15cm
- 色:成体は赤~赤褐色。若齢個体は淡褐色、黄褐色、緑泥色。
- 寿命:4~5年
- 生息環境:河川・湖沼・池をはじめ、農業水路や水田、ため池など、さまざまな水域に生息。高水温・低酸素・水質汚染にも耐性があり,劣悪な水環境であっても定着し増殖することが可能
- 食性:雑食性(陸生植物の落ち葉、藻類や水草等の植物や水生昆虫、オタマジャクシ、魚類等)
- 1927年にウシガエルの餌として利用する目的で輸入され、その後野外逸出があり、全国的に定着
環境省による普及啓発資料
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