トップ > 暮らし・届出 > 環境・ごみ・リサイクル > 地球温暖化防止についてともに行動する(事業所向け) > 民間建築物ZEB化への支援について
更新日:2024年06月27日 11時10分
ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。
建物の高断熱化と省エネルギー設備機器により消費エネルギーを減らしつつ、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、1年間で消費する建物のエネルギー量の収支が概ねゼロとなることを目指す建物のことです。ZEB化により、エネルギーコストの削減にもつながります。ZEBの特徴とZEB化の手法については、環境省ZEB PORTALのホームページをご覧ください。ZEBを実現するための技術や改修によるZEB化について紹介します。
出展:環境省ZEB PORTAL
ZEBを実現するために、建物で消費するエネルギーを減らすための技術(省エネ技術)とエネルギーを創るための技術(創エネ技術)を適切に組み合わせて導入することが必要です。
実際に、ZEBを実現する場合には、(1)パッシブ技術(注意1)によってエネルギーの需要を減らし、(2)どうしても必要となる需要についてはアクティブ技術(注意2)によってエネルギーを無駄なく使用し、(3)そのエネルギーを「創エネ技術」によって賄うといったステップで検討することが重要となります。
また、建物の運用段階では、どこにエネルギーの無駄が発生しているか、どのように効率的に設備を運用するかなど、エネルギーをマネジメントする技術(エネマネ技術)も重要です。「エネマネ技術」によって継続的なエネルギー消費量の削減を図ることができます。
これらのような「省エネ技術」「創エネ技術」「エネマネ技術」を導入するためには、初期投資が必要になりますが、ZEBを実現するような建物に対しては、国による補助事業が実施されています。
(注意1)パッシブ技術:断熱、日射遮蔽、自然換気など、必要なエネルギーを減らす技術
(注意2)アクティブ技術:高効率空調や照明など、エネルギーを無駄なく効率的に使う技術
ZEBは、新築・既築いずれでも実現可能ですが、既存の建物では、長期の改修工事が困難、既設の設備システムを大きく変えることが困難といった、新築にはない課題が存在します。そのため、既存建築物の仕様等を踏まえ、ZEBを実現するためのプランニングを工夫する必要があります。
建物のオーナーや建物の利用者にとっての具体的なメリットは次のような点が挙げられます。
施設名 | ZEBの種類 | 一次エネルギー削減率 |
---|---|---|
環境部庁舎 | 『ZEB』 | 106%(うち創エネ39%) |
上下水道部合川庁舎 | ZEB Ready | 67%(うち創エネ11%) |
中央図書館 | ZEB Ready | 55%(創エネなし) |
久留米市は、改修によるZEB化を進めています。ZEB化により、温室効果ガス排出量の削減に加え、エネルギーコストの削減につながるとともに、室内環境の改善にもつながっています。
ZEB化改修を進めるための主なステップは次のとおりです。
ZEBプランナーとは、一般社団法人環境共創イニシアチブがZEBプランナーとして公表する事業者で、ZEBや省エネ建築物を設計するための知見を活用し、ZEB実現に向け支援を行っています。
久留米市はネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)に取り組む民間事業者を対象に、久留米市脱炭素経営推進事業補助金で、専門家(ZEBプランナー)に計画を相談する費用の一部を補助します。
詳細は、リンク先を参照してください。
国(経済産業省・環境省)で補助事業が実施されています。詳細は、補助事業の執行団体のページをご確認ください。