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更新日:2021年06月11日 16時04分
春から夏にかけての時期に、庭木や軒先などに、何百匹ものミツバチがかたまっていることがあります。
これは、分蜂(ぶんぽう)といって、ミツバチの巣別れ(引越し)です。
ミツバチの巣は、一匹の女王バチと複数の働きバチから成り立っています。
一つの巣に新しい女王バチが生まれたとき、古い女王バチが巣にいる働きバチを連れて集団で引越しをします。
これを分蜂といいます。
ミツバチなどの社会性昆虫にとっては、群れを増やす方法として、分蜂は重要な役割を果たします。
一度にたくさんのハチがかたまっているので、「巨大な巣ができてしまった!」とあわてるかもしれません。
しかし、ミツバチが巣をつくる場所は樹の穴、屋根裏、床下などの閉鎖空間(天井があり壁などでおおわれている場所)です。
この写真のようなむき出しになっている場所にいるのは、引越しの最中に一時的にとどまっているだけで、しばらくすると巣をつくるのに適した場所へ移動し、きれいさっぱりいなくなってしまいます。
ミツバチは、私たちの暮らしを支える「生物多様性」にとっても有益な益虫です。
むやみに刺激しない限り攻撃する可能性も低いため、積極的に駆除する必要はありません。
庭木などで分蜂をみかけたら、周囲に巣をつくりそうな箱などがあれば片付け、数日様子をみてください。